nisso技研

コンクリート中の鉄筋の腐食

鉄筋コンクリート部材の内部の鉄筋は、コンクリートの強いアルカリ性(pH12~13)のために表面に薄い不動体皮膜を形成しており、腐食から保護されている。この防食機能の源である強いアルカリ性は、主として、セメントの水和の際の副生成物として生じるCa(OH)2によるものである。かぶりコンクリートが密実で、厚さが確保される場合には、高濃度の塩分混入または外部からの塩分浸透等の腐食促進要因が保存しないかぎり、通常条件下では内部鉄筋は容易に腐食しない。
しかし、コンクリートが表層部からしだいに中性化(※解説click)され、中性化が内部鉄筋に達すると、コンクリートの鉄筋に対する防食機能は低下し、鉄筋の腐食が始まる。この際、鉄筋の腐食の進行に対して直接的な劣化外力となるのは酸素と水であるが、外気の温度・湿度および降雨作用が環境外力となる。
鉄筋の腐食反応機能をモデル的に図に示す。

 

1鉄筋腐食電池作用

2コンクリートの剥落プロセス

セメントモルタル塗り及び陶磁器質タイル張りの剥離・落下

セメントモルタル塗り層の剥離・落下の発生時期および形態

1.施工時または施工後早期(約竣工半年以内)に剥離を生じたものが落下する

2.経年後(竣工2・3年から5年まで)乾湿・温冷ムーブメントによって剥離して落下する。

3.経年後凍結融解作用によって下地から剥離するか、モルタル層がスケーリング・ポップアウト・欠け等を生じる。

4.経年後躯体のひび割れによって、その上のセメントモルタル層が剥離し、落下する。

5.経年後躯体の鉄筋の腐食によってセメントモルタル層が剥離し、落下する。

6.突発的な地震動等の外力作用によって躯体が変形することによって落下する。

陶磁器質タイル張りの剥離・落下の発生時期および形態

1.施工時または施工後早期(約竣工半年以内)に剥離を生じているものが落下する。

2.経年後(竣工2・3年から5年まで)乾湿・温冷ムーブメントによって剥離して落下する。

3.経年後凍結融解作用によってタイル自体ががスケーリング・ポップアウトまたはタイル裏面から剥離する。

4.経年後モルタル層のひび割れによって、タイルが剥離する。

5.経年後躯体のひび割れによってタイルが剥離する。

6.突発的な地震動等の外力作用によって躯体が変形することによってタイルが剥離する。

 

ムーブメントによる典型的な損傷状態

セメントモルタル塗りの外壁および笠木・パラペット並びにタイル張り外壁のムーブメントによる損傷を模式的に図に示す。

3乾湿・温冷ムーブメントの概

4剥落メカニズムの概要図

5タイル張りの乾湿・温冷ムー


←調査・診断 ↑TOP

 



Copyright (C) Nisso Giken Co.,Ltd. All Rights Reserved.